わたしたちの業務
国内で流通している食用きのこの大半は、おが粉、コーンコブ(とうもろこしの芯を粉砕したもの)、米ぬかなどを混ぜた培地(ばいち)へ、きのこの菌を植え付け、温度湿度の管理された中で栽培し、数ヶ月後に収穫され店頭に並びます。
わたしたちは、培養基(ばいようき)という専用の筒へ、菌を植え付け生産農家へ配送するまでの業務を行っています。
1:培地の調製
きのこが成長するためにかかせず、味や香りにも大きな影響を与える培地の調製です。大型の機械で材料は混ぜられ次工程のビン詰め設備までは自動で運ばれていきます。
2:ビン詰め
混ぜられた材料を専用のビンへ詰めていきます。ビンへ詰める作業はすべて機械化されています。
3:釜詰
きのこの菌を植え付ける前に、すべて菌など存在しない無菌状態にするため、大型の専用釜を使い高温高圧で処理をします。
4:接種
釜詰で無菌状態になったのビンへ種菌を接種します。接種を行う工程では雑菌の侵入を防ぐため、徹底した衛生管理されたエリア内で行われます。
5:培養
種菌を接種したビンを培養室へ運び、ビン全体に菌が回るまで培養します。この部屋は年間を通じ、もっとも菌が活動しやすい一定の温度湿度に保たれています。
6:菌かき
培養されたビンの口部分を少し削る作業を「菌かき」といい、接種した種菌を掻き取り(取り除く)生えてくるきのこの形成をそろえるために行う大切な作業です。
培養室から運ばれてきたビンのキャップ外しから掻き取りまですべて自動で行われています。
7:検品・配送
培養状況、菌かきの状態など目視による検品を行い、生産者へ培養器が配送となります。
わたしたち培養センターでは、皆さんが店頭で手にするきのこが姿を現す、前工程までの培養器を生産しています。